仏教行事運営委員会ホームページ開設にあたって
仏教行事運営委員会の淵源は約半世紀前に遡ります。そのしばらく前、全国の多くの大学は学園紛争の最中にありました。その極点が1969(昭和44)年1月の東大安田講堂を不法占拠した学生と警察機動隊とのいわゆる安田講堂攻防戦であり、終焉を1972(昭和47)年2月のあさま山荘事件と見ることに大方の異論はないでしょう。学園紛争の嵐は本学とて無縁ではありませんでした。本学でも長いあいだ授業の休講が続き、著しく学内が荒廃したことが『駒澤大学百年史』に記録されています。
仏教行事運営委員会は、1980(昭和55)年、学園紛争によって中断を余儀なくされた本学の宗教行事をなんとかして復活させたいという故光地英学先生の発願によって祝祷委員会として産声を上げました。以来、歴代大学当局や各学部長等の先生方、さらには教職員の多くの方々の格別のご理解と暖かいご支援によって今日に至っています。(本行事運営委員会の発足の経緯については、故原田弘道先生の「祝祷行事のあゆみ」『祝禱文化講演集』第1輯、1983年9月をご参照下さい。)
これまでご講演いただいた学期間中、毎月の祝祷音楽法要文化講演や成道会記念講演は、二年に一度、『祝禱文化講演集』として刊行し、コロナ禍前の大发888体育_dafa888唯一登录网站-【官方认证】2(2020)年11月には第二十輯の刊行をみました。このほどホームページを開設するにあたり、デジタル化という時代の趨勢に鑑み、また二十輯という一つの区切りも迎えたところから、これまでの紙媒体での刊行を見直し、講演要旨をホームページ上で公開し、広く学内外に発信することといたしました。
皆さまにおかれては、上記の変更をご理解いただくとともに、駒澤大学仏教行事委員会に対して変わらぬご支援をお願い申し上げます。なお、当委員会ではこれまでの講演記録も本ページ上において順次公開を進めていく予定です。
2024年12月20日
仏教行事運営委員会委員長、仏教学部長
奥野 光賢