駒澤大学地理学教室

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2005年度4年生から後輩へのメッセージ

 




1.後輩に薦める本とその理由(特に地理学や大学での勉強に関係するもの)

  • 人文地理学会文献目録編集委員会編『地理学文献目録』(第1集〜第11集)、古今書院ほか、1953〜2004 (駒大図書館にあり)
     理由:自分の読みたい内容の本を探しやすい。(環境:匿名希望)

  • 野間三郎『近代地理学の潮流』大明堂、1963、絶版(駒大図書館にあり)
     理由:地理学の歴史と、どういった分野があるかが大まかにつかめると思う。(環境:匿名希望)

  • 高橋伸夫ほか『新しい都市地理学』東洋書林、1997、2625円(税込、以下同様)
     理由:都市地理学について、とても分かりやすく書いてあると思います。都市地理学の全体的な内容が載っているので、よく分かると思います。(環境:匿名希望)

  • 原昭夫『自治体まちづくり』学芸出版社、2003、2940円
     理由:著者が実際に自治体で働いていた人なので、実践的・具体的なまちづくりを知ることができる。(環境:匿名希望) 「地域計画論」の授業の教科書だが、読み物として面白い。(環境:匿名希望)

  • 藤田邦昭『街づくりの発想:商店街・都心居住・再開発』学芸出版社、1994、品切れ
     理由:都市の再開発について詳しく書いてある。(地文:匿名希望)

  • 中沢孝夫『〈地域人〉とまちづくり』(講談社現代新書)、講談社、2003、735円
     中沢孝夫『変わる商店街』(岩波新書)、岩波書店、2001、735円
     理由:卒論で商店街をテーマにする人におすすめです。(地文:匿名希望)

  • 松原隆一郎『失われた景観:戦後日本が築いたもの』(PHP新書)、PHP研究所、2002、735円
     理由:街並みは経済活動に深く関わる。日本の都市の現状について書かれているので、ぜひ読んでほしい。(環境:匿名希望)

  • 中島峰広『日本の棚田』古今書院、1999、3360円
     理由:日本の農村の現状がよくわかる。(地文:匿名希望)

  • 遠藤ケイ『山に暮らす:失われゆく山の民俗学』岩波書店、1993、品切れ(駒大図書館にあり)
     理由:「山」という限定された環境を取り上げ、その中の民俗について、細かい例を挙げながら紹介している。山に興味があるならぜひ。(地文:匿名希望)

  • 山下和正『江戸時代 古地図をめぐる』NTT出版、1996、1732円
     理由:古地図に興味のある人、見るだけでわくわくします。(地文:匿名希望)

  • 中沢新一『アースダイバー』講談社、2005、1890円
     理由:東京の町が縄文時代からどのように形成されてきたのかということが書かれていて、東京を散歩したくなります。(地文:匿名希望)

  • 石橋克彦『大地動乱の時代:地震学者は警告する』(岩波新書)、岩波書店、1994、819円
     理由:地震について基本から知りたい人へ薦める本です。(環境:匿名希望)

  • 島村英紀『地震と火山の島国:極北アイスランドで考えたこと』(岩波ジュニア新書)、岩波書店、2001、819円
     理由:地震に興味がある人はぜひ。(環境:匿名希望)

  • 塚本治弘『明日の天気がわかる本』地球丸、1998、1050円
     理由:雲や風などから、今後の天気の行方を考える。この雲が現れると何時間後に雨が降るなど、具体的に解説されており、わかりやすい。雲を眺めるうち、いろいろ観察するクセがついてよいかもしれません。(地文:匿名希望)

  • 半谷高久・小倉紀雄『水質調査法』(第3版)、丸善、1995、4725円
     理由:身近にある川や水道水など、これを見れば、計ってみたくなります。(環境:匿名希望)

  • 広木詔三編『里山の生態学:その成り立ちと保全のあり方』名古屋大学出版会、2002、3990円
     理由:身近な環境問題に関心が持てるようになるし、地理学科の勉強におおいに役立つ。(環境:匿名希望)

  • 小泉武栄『山の自然学』(岩波新書)、岩波書店、1998、819円
     理由:地理的だが、生物学的にもおもしろい。(地文:井上真伸)

  • 瀧井康勝『植物からの発想』三五館、1995、1426円
     理由:植物をモノとしてではなく、生き物として認めることにより、様々な恩恵を受け取れるのだということを勉強できた。また、身近な物も、植物の構造がヒントになっていたり、興味深い話ものっている。(環境:高橋美聖)

  • 若林敬子『東京湾の環境問題史』有斐閣、2000、6300円
     理由:最も身近な海、東京湾の抱えている問題について述べている。海が好きな人は、この本を読んで、ポイ捨て等汚染につながることをしないでほしいと思う。(環境:匿名希望)

  • 沖縄平和ネットワーク編『新 歩く・みる・考える沖縄』沖縄時事出版、1997、1260円
     理由:わかりやすく沖縄の戦争や現在を学べる。(地文:平川梓沙)

  • 妹尾河童『河童が覗いたインド』(新潮文庫)、新潮社、1991、619円
     理由:挿絵も多く、わかりやすくインドを主観的に理解できる。(地文:匿名希望)

  • マノイ・ジョーシ著、鶴岡雄二訳『ビジネスマンのためのインド入門』(新潮OH!文庫)、新潮社、2002、品切れ
     理由:インド文化がわかりやすく学べる。(地文:匿名希望)

  • 遠藤秀一『ツバル:海抜1メートルの島国、その自然と暮らし』国土社、2004、1680円
     理由:卒論に使った本ですが、写真集に近いので入り込みやすいです。(環境:匿名希望)

  • 長沢良太『リモートセンシングによる土地資源評価:東南アジアの土地利用』古今書院、2002、5460円
    長谷川均『リモートセンシングデータ解析の基礎』古今書院、1998、3675円
    山口靖ほか監修『はじめてのリモートセンシング:地球観測衛星ASTERで見る』ジオテクノス、古今書院(発売)、2004、4000円
     理由:リモートセンシングの基礎や利用の仕方がわかる。(環境:西田有紀子)

  • 地理教育関係の本
     理由:特に教職を取っている人は、読んでおくと今の地理教育の現状がわかる。人に教える立場から考えると、地理の良い点、問題点も客観的に見えてくる。(環境:匿名希望)

  • レポートや論文の書き方についての本
     理由:大学にいるうちは必ずお世話になるから。(環境:匿名希望) 手順を頭に入れないと、文章がまとまらなくなるから。(地文:匿名希望)


2.後輩に薦める勉強のしかた(卒論も含めて)

  • コツコツ勉強すること。毎回授業に出席していれば、自然と頭に残っているものですが、友達まかせでテスト前だけ勉強しても意味がないと思います。資格の勉強にしても、少しずつやっていけば、後に大きな効果が出ると思います。(地文:ぺん太)
  • 毎回授業にきちんと出席し、ノートをしっかりととっていれば、試験やレポートの際には多少楽になる。(環境:匿名希望)
  • (1) まず、授業中に先生の話をしっかり聞く。(2) 積極的に先生の部屋に行く。知識がある人と話をすることは、種をひろうことになるから。(地文:匿名希望)
  • 授業中に先生の話もノートに書く。(地文:匿名希望)
  • まずは言葉の意味を理解することから始める(辞書や人に聞くなど)。(地文:やまねこ)
  • (1) わからない点があったら、ネットなどでいろいろ調べられるので、パソコンの使える環境にしておこう。(2) 基本だが、ノート・プリントの板書・メモ書きは大切。(地文:匿名希望)
  • 調査法・巡検など現地調査に行ったほうが楽しいし、学ぶことも多いと思うので、いろいろなところに行くといいと思う。(地文:臼田康太)
  • (1) 「地理学評論」、「人文地理」などの論文、授業の参考書などをよく読む。(2) 先生方に多く質問する。(3) 友人と地理の話をする。(地文:深澤栄太)
  • 興味のある分野の文献を沢山読むこと。(環境:西田有紀子)
  • 興味のある分野については、自分からすすんで本や文献を読めば、その分野についてより深く知ることができると思う。逆にやらなかったら、何も残らないと思う。(環境:匿名希望)
  • 興味を持ったことについては、大学の図書館等に資料はたくさんあるのだから、自主的に調べてみる。思わぬことを知ることもあるかもしれない。(地文:KAMAちゃん)
  • 本はいっぱい読んでおいたほうがいいと思う(地理以外でも)。レポート、卒論を書く際に役立ちます。(地文:高山桂子)
  • 地理は幅広い学問なので、好きなもの、興味のあるものは見つかると思います。それを1つ見つければ、あとはネズミ算的に知識は増えていくと思います。(環境:匿名希望)
  • (1) 何かに興味を持ったら、まず情報収集→自分なりにまとめる→意見交換(知識のない人に教える形でもよい)→自分の足りない点がわかる。これを繰り返すと、自分の意見が深まると同時に、他人の意見や、他人の興味のある分野についての知識も増えます。(2) 専門用語など言葉は、正確に理解し使用する。(3) 卒論では、特に主題図は気合いを入れて書く。(環境:岡崎みほ)
  • 3・4年に時間的余裕を確保すべく、1・2年に苦労してでも授業をたくさん入れるべきだと思います。そして、3・4年で勉学や趣味等に時間をついやせばよいと思います。(環境:匿名希望)
  • 最終的な目標は卒論を書いて卒業なので、初めから、卒論につながる、自分の興味を広げられる講義を探すのもよいと思います。(環境:宮下圭)
  • 卒論は早めに取りかかる。計画的に。(多数)
  • 卒論のテーマは2年生頃から考えていたほうがよく、自分のレベル(学力)と調査にかかる時間・費用・器具等を調べて、自分に可能かどうか考えてから決めるべきだと思います。(環境:匿名希望)
  • 卒論のテーマは、調査しやすいとか書きやすいなどの理由で選ぶのではなく、本当に興味があることをテーマにするべきだ。そうでないと、集中力が続かない。どうせやるなら、好きなコトを!!(地文:匿名希望)
  • 現地で現地の人とコミュニケーションをとることが、最善の勉強になると思います。(地文:OFB)
  • 卒論の調査では、聞き取りやアンケートなどを積極的に行ったほうが、意外な発見があっておもしろいと思います。(地文:匿名希望)


3.後輩に薦める旅のしかた

  • 今はパッケージ化された旅行がほとんどである。それゆえに、すべて自分で計画する旅をしてみることをお薦めしたい。交通システムを理解するのにも役立つかもしれない。(地文:井上真伸)
  • 危険な所には十分気をつけつつ、やっぱり現地の人とコミュニケーションをとるのが一番です。そのためには英語は必須です。(環境:匿名希望)
  • 夏の旅行は、暑いからといって薄着で行くと、電車のクーラーなどで体が冷えるから、何か羽織るものを持って行くべき。(地文:匿名希望)
  • 知らない街に行ったら、高い所に登り、街全体を見下ろす。(地文:淺尾知子)

4.後輩に薦める就職活動のしかた

  • 早めに活動する。あきらめない。(多数)
  • 実際に就職活動を始めるのは3年の後半からでよいと思うが、1年や2年のうちからでも就職雑誌や経済雑誌を読むなどして、自分の中で意識を高めておくことが重要だと思う。自己診断(テスト)は必ずやったほうがよい。特にリクルートのR-CAPはオススメである。キャリアセンターはちょっと入りづらいかもしれないが、かなり活用できるので、早めに行って慣れといたほうがいい。特に企業報告書は必ず見ておいたほうがよい。(環境:吉野真人)
  • (1) 大学1年のころから就職の意識を持つ。(2) 大学時代に社会的にウケのいいことをやっておく。(3) 下手に公務員試験に手を出さない。中途半端な覚悟ではムリ。(環境:匿名希望)
  • 公務員になりたいのなら、ひたすら勉強あるのみです。(環境:岩田貴一)
  • 駒大のペースに合わせないこと。他の大学の人より動き出しが遅いから。駒大生が早稲田とか慶応の人たちにどうやったら勝てるか考えて就活すること。(地文:匿名希望)
  • 自分に合うもの、好きなものを見つけるために、少しでも興味のわいたものにはコンタクトをとるようにする。また、資格はカタチのある、ひとつのアピールになるので、何かしら取っておくとよいと思う。(環境:高橋美聖)
  • 「やりたいこと」にとらわれずに、少しでも面白そうだと思った業種は、深く調べることをお薦めします。そのうえで、自分がどんな働き方をしたいかで業種・会社を選び、OBにも訪問して実状をつかむのがよいと思います。(環境:匿名希望)
  • 会社訪問は必ずしたほうがよい。あと、HPのIR情報にも気を配るといいかも。(地文:匿名希望)
  • (1) 自分一人で悩まない。いろいろ話せる友人を持つ。(2) 興味のない業界もいろいろ見て回る。(環境:宮下圭)
  • 何もわからずに始めると思うので、会社説明会の時にいろいろな職種の企業に行くといいと思う。いろいろな企業の中身を見られるのはこの時しかないので、足をとりあえず運ぶといい。(環境:匿名希望)
  • 企業の個別の説明会に積極的に参加してほしい。まだ方向性が定まってない人は、多くの職種の説明会に参加してほしい。絶対に役に立つと思う。(地文:井上真伸)
  • 少しでも気になる会社があったら、説明会へ行くのがいいと思います。リクナビなどだと、早く予約しないと満席になってしまいます。(環境:匿名希望)
  • 興味があるなしにかかわらず、説明会へたくさん行くこと。(環境:匿名希望)
  • ネットとか資料だけで行うより、実際に説明会に行ったほうが、会社の雰囲気がわかって、ホントはそっちのほうが早く進められると思う。(地文:匿名希望)
  • まず初めは、いろいろな会社を見るために、合同説明会などに積極的に参加し、自分の視野を広げることが大切だと思います。その中から自分がやりたいことを見つけ、個別の説明会に参加していくのがいいと思います。(環境:匿名希望)
  • 企業がどんな人材を求めているかを素早く察知する。(環境:BB)
  • まず第一に、自分が本当にしたいことは何なのかを考え、志望企業を選んでください。筆記試験はそれほど難しくもないので、面接対策をしっかりやっておくとよいと思います。あと、自己分析をする際には、友人から自分を分析してもらうとよいと思います。(環境:伊部俊一)
  • 最初から志望の高いところを受けるのではなく、その前に、面接は場数を踏むことが重要だと思います。(地文:友保直樹)
  • 面接も回数をこなせば慣れる。(環境:匿名希望)
  • 自分のことをいろんな人に話すことに慣れておくとよい。(地文:平川梓沙)
  • 地理学科のことを聞かれるので、地理とはどのような学科か答えられるようにする。嘘をついてもバレるので、きれいごとではなく、正直な気持ちをぶつける。(地文:匿名希望)


5.その他、後輩へのアドバイス

  • 講義を休むことは、とてももったいないことだと思います。(地文:匿名希望)
  • パソコンが使えるようになったほうがいい(実習・卒論を機会に)。(地文:匿名希望)
  • 学校の授業の巡検でも自主巡検でもいいのですが、巡検は大事です。真剣にやればやるほどおもしろいです。(地文:高山桂子)
  • 3年までに、卒業に必要な単位をできるだけ多く取っておいたほうがいいです。(環境:岩田貴一)
  • 4年次に取る単位を少なくすること。勉強も遊びもあせらずできる。(地文:匿名希望)
  • 学部で出会った先生・友達を大切にしてください。私は、特に4年のゼミのメンバーと仲良くなりました!! ゼミ合宿後からゼミのメンバーで遊んだり、楽しい思い出がたくさんできました。ゼミの先生が飲み会などが好きなので、ゼミで集まる機会が多かったからだと思います。(地文:ぺん太)
  • もっと早く外国に行ってれば・・・と後悔しています。大学4年ではじめて海外に行って、少し価値観が変わったから。(地文:匿名希望)
  • 大学生活において、何か1つでも目標を持つといいと思います。就職活動で、それが自分の武器になると思います。(環境:匿名希望)
  • 就職試験において、必ず「学生時代に力を入れたこと」を質問されます。何か1つか2つ、はっきりと言いきれるような経験をしておくとよいと思います。(地文:友保直樹)
  • 私はサークルに入らなかったのですが、今思うと入っておけばよかったと思っています。思い出作りのためにも・・・。ですので、キャンパスライフは積極的に行うべきであると思いました。(環境:匿名希望)
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